ステロイド薬

おはようございます。

２月はあっという間に終わってしまうといいますが、過ぎ去ってみるとそのように思います。

先日はステロイド薬について質問を受けました。

危ないから使わない方がいい？

皮膚が黒くなるから使いたくない？

くせになるから一度使い出したら使い続けないといけない？

こちらはすべて「いいえ」なのです。

現役薬剤師が教えるパパママが知っておきたい薬との上手な付き合い方

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こちらに書きました。詳しくはこちらをご覧ください。

どうしてこういった誤解が生まれてしまうのでしょうか？

重度のアトピーで治りが悪かったことが考えられます。薬の量が足りなくて症状が抑えられず、「効かない」と思ってしまったことが考えられます。薬は自分が思っている以上塗ります。保湿剤ならば白くなるまで塗ります。ステロイド軟膏ではテカテカするまで塗ります。少し治った気がして薬を止めてしまい、再発してしまいます。見えないところで炎症反応は起こっているので、表面上がきれいに見えても薬は続けて使うことが必要なのです。特に皮膚の薬は「何日分」と渡されるわけではないので、受診のタイミングを逃してしまいます。それがさらに薬を使わなくすることに繋がります。それでは効かないのは当然のことです。

治りが悪い人たちにつけこんで「素人」たちが自分の商品を売るために作ったストーリーだったりします。

この人たちが使う表現が「好転反応」です。症状がひどくなっても「好転反応」といって自分の商品を続けるように指示します。ステロイド軟膏や飲み薬で症状がある程度抑えられていたにもかかわらずそれを止めたら悪くなるのは当然のことです。悪くなり皮膚のバリアがボロボロになったところに素人の商品がのるので、それによる皮膚刺激があるさらに悪くなるのですがそれも「好転反応」とされています。

ということで「好転反応」を使う方はほとんどといっていいほど科学的ではありません。

ある程度の知識は身につけておかないともっともらしいストーリーに騙されてしまいます。